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薬局便り・お知らせ News

2015.10.26

薬局便り

カテゴリ:薬局便り・お知らせ

最近朝晩の冷え込みが強くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

日の入りも早くなり、秋から冬への季節の移ろいを感じますね。

今回は秋冬に流行る病気についてお話ししようと思います。

今後の皆様の生活のお役に立つ事ができれば幸いです。

花粉症

⚫RSウイルス感染症

咳や熱等感冒に似る呼吸器感染症、2歳児までに100%の子がほぼ一度は感染する、重症化すると細気管支炎や肺炎へ移行。

飛沫感染、接触感染するが空気感染はしない。感染予防方は手洗い、マスク着用、アルコールによる消毒や除菌。ワクチンはない。

⚫インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる感染症、高熱、頭痛、関節筋肉痛等全身症状の他咽頭痛、鼻汁、咳等あり。

予防はワクチン接種、人混み避けマスク着用、手洗いうがい、栄養休養をとる、室内の加湿と換気。

治療は抗インフルエンザウイルス薬や感冒治療剤。児童の出席停止期間は「発症後5日経過かつ解熱後2日(幼児は3日)経過」、大人の出社目安の決まりはないが、十分回復してから。

インフルエンザワクチン:接種2週間目〜5ヶ月間程効果あり、抗体は接種1ヶ月でピーク、3〜4ヶ月後に減少、ワクチン有効率は3〜5割、13歳未満は2回接種。

⚫嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)

・ノロウイルス感染症

ノロウイルスは乾燥やアルコール、酸、高温に対し強い。経口感染し、感染源は生や加熱不十分な二枚貝、感染者の便や嘔吐物、感染者を介した食品摂取等。

感染後は脱水対策怠らぬよう、消毒はハイター等次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)や85℃以上1分以上の熱湯で。

・ロタウイルス感染症

症状はノロウイルス感染時よりも激しい嘔吐、発熱、腹痛、白っぽい下痢便。感染源は汚染食品や、感染者の嘔吐物や便による経口感染。

0歳児における任意予防接種あり。消毒は次亜塩素酸ナトリウム使用や1分以上の煮沸で。

⚫溶連菌(A群β溶血連鎖球菌)感染症

症状は発熱、強い咽頭痛や喉の赤み、口内出血斑、イチゴ舌、顔や体に出る痒みを伴う発疹、手足の皮がむける。

喉症状は12〜3月に多く見られ、皮膚症状は7〜9月に多い。急性腎炎やリウマチ熱予防対策で治療には抗生剤を10〜14日間用いる。

感染経路は飛沫感染や経口感染、予防には手洗いうがい、マスク着用。

アシスト薬局 薬剤師 立田